梅田スカイビルにて

学園前 歯科医師の中谷です。

先日、梅田スカイビルにて行われたソフトティッシュグラフトの勉強会に参加してきました。

ソフトティッシュグラフトとは何かというと、軟組織の移植。つまり歯ぐきの移植について実習を交え学んできました。

移植というとどこか別の場所や人から採取したものを自分の体に入れるというイメージを持つ方もいると思いますが、基本的には自分の体の組織を必要な場所に使います。

より予後を安定したものにするため人工材料を用いることもあります。

では、どこから組織を採取するのかというと、、、上顎の硬い歯ぐきです。

口腔内には硬い歯ぐきとやわらかい歯ぐきがあります。

歯の周りや食べ物の通り道の歯茎は、硬い歯ぐきになります。

その硬い歯ぐきが歯の周りにあることで、歯の保存に対し有利に働きます。

歯と歯ぐきの隙間から菌が入ることを防ぎ、食物によって傷つきにくい環境をつくります。

適正な圧力で歯ブラシをした時に歯ぐきが傷つかないのも硬い歯ぐきがあるためです。

それはインプラントをした歯に関しても同じことが言えます。

上顎の硬い歯ぐきをインプラント処置時に周りに移植することで、骨の吸収をより起こしにくい環境に導くことができます。

ベストな治療とは、良い材料を用い、低い侵襲で、歯を失う前の状態を再現することだと思います。

そのために期間や労力をかけることができれば誰もが良い選択をすると思います。

しかし、様々な制約のなかで自分にとってベストな選択肢を選べる事は多くはありません。

治療の選択肢の中で、自分の価値観やご都合によって最も好ましいものを選んでいただけるよう努力したいと思います。