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歯のブログ

噛む力

涼風のほしいこのごろ、皆様は元気でお過ごしでしょうか。
千里の武田です。
歯の色や歯並びについて気にかけたことはあると思いますが、噛む力について考えたことがありますか。
咬合力(噛む力)の測定方法は様々ですが、健全な第1大臼歯では約60~100kgの咬合力と言われています。しかし残念ながら義歯では、食品の種類や調理法にもよりますが10~20kg程です。従って、義歯でも食事は可能ですが、咬合力の面からすると、実際は十分満足できないのが現状です。

日常生活で「食事を楽しみたい」という願いは、高齢者の生活の質の向上に欠かせない条件の1つです。歯を失うと食事は勿論、会話がスムーズでなく、口元の張りもなくなり、顔つきが変わり気力も衰えます。“痛くて噛めない”“動いて安定しない”という不満は良く聞きますが、一歩一歩確実に進む事と、患者さんとの信頼関係と根気が必要です。歯茎は常に少しずつ変化するので、義歯もそれに合わせ微調整が必要です。「痛い、壊れた」時のみでなく、半年に一回程度は検査を受ければ、長く快適に使う事が出来ます。

尚、鉤歯(バネのかかる歯)の虫歯発生率は4年で93%、顎提(顎の骨)の吸収は年間0.5mm、入れ歯の不使用率は3年で30%、5年で60%です。入れ歯を入れて、4年以内に自分の歯がむし歯になったり抜けたりする事が殆どです。
ちなみにインプラントは10年以上でも90%以上の使用率だそうです。早くインプラントが気軽にできる日がくれば良いですね。

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