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歯のブログ

あこがれの塩磨き

近頃は少しずつ寒くなり、やっと冬到来の予感がするようになってきましたね。
千里院長の三谷です。

今回は皆さんが普段何気なく使っているハミガキ材の歴史についてお話しようと思います。

古代ローマ帝国の貴族たちは、つまようじで歯の掃除をしていたと記録されています。また、バラを粉末にした歯みがきや、鹿の角、ハツカネズミの頭骨からとれる灰、馬のひずめをつかった薬などで歯のケアをしていたようです。このようにお口の衛生に関心が高かったのは、糖尿病からくる歯周炎に苦しんでいた貴族が多かったため。おそらく、運動不足のうえに、毎日ぜいたくな食事をしていたからでしょう。同じ貴族でも皇帝や皇后など皇室のトップクラスは塩を歯みがき剤として使っていました。なにしろ、当時は塩一握り毛皮一枚といわれたほど高価で貴重な物質でしたから。初代ローマ帝国皇帝オクタヴィアヌスのお姉さんが愛用していた塩ハミガキ剤の処方が今も残っています。古代ローマ人にとって、塩はみがきはあこがれのデンタル・ケアだったのでしょう。現代人は色んなハミガキ剤があって、幸せですね。

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