インプラント治療について
みなさんこんにちは
9月になりましたが残暑が続くとの予報もあり、みなさま体調はいかがお過ごしでしょうか?
本日はインプラント治療についてお話ししようかと思います。
そもそもインプラントとは歯を失なってしまった場所に人工の歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着する治療になります。
インプラントの歴史についてですが、始まりは1960年台に初めて人への臨床応用がされました。
その頃はまだコンピューターの発展も乏しく、レントゲン写真の診断によってインプラントを入れる位置を計算し、埋め込んでいました。
現在は技術の発展と共にインプラントを埋め込むことに関しても大きな技術革新がありました。
今までは術者の歯科医師の経験をもとにオペを行なっていました。
それは経験に裏打ちされた優れた技術でもありました。
ただそれは、勘に頼る部分もあり予定していた位置よりも少しだけずれるということもあり得ました。
今現在のインプラント治療における最たる手法のガイデッドサージェリー(以下ガイドと称します。)はその術者の技術をより、正確なものとするために開発されました。
ガイドに関しては事前にオペをする部位に埋め込む予定のインプラントを設計し、術中にはマウスピース型のガイドを嵌めて100点の位置へとインプラント本体を導きます。
ただ、このガイドに関しても得意・不得意があり、大体のケースに関しては対応しておりますが、お口の開く量が少ない方には適応が難しいとされていました。
そこで登場したのがノーベルバイオケア社から発売されている『X-guide』になります。
このX-guideはコンピューター誘導式手術支援システムになります。

X-guideとガイドの違いとしては、ガイドに関しては設計後のガイド本体が到着するまでに時間がかかるのでオペの日まで時間が空いてしまうのが難点です。
X-guideに関しては設計後はすぐにオペに取り掛かれるので即日オペも理論上は可能になります。
またインプラントを埋め込むためのドリルを扱う際もリアルタイムナビゲーションによって神経や血管の位置も3Dで確認しながらオペを行えるので安全性が非常に高いです。
また手術中の骨の状態をリアルタイムで確認しながら、必要に応じて微調整が行えるのもX-guideの利点となります。
ガイドと違い、お口の開きづらい方にも適応可能になります。
インプラント治療に関してご相談も随時受け付けておりますので、気になる方はご連絡お願いします。
※現在X-guideでのインプラント治療は心斎橋院での治療となります。学園前院、千里院の患者さんでご希望の方はお申し付けください。
本記事作成者
豊中市 千里山田兄弟歯科
歯科医師 市川


