歯を失うと認知症になりやすい!?
こんにちは!
最近、歯の喪失が認知症のリスクを高める要因として注目されています。認知症は高齢者にとって生活の質を低下させ、社会的な問題となっています。そこで今回は歯の喪失と認知症の関連性についてお話しします。
歯の喪失と認知症の関係
○咀嚼能力の低下による認知症の発症メカニズム
1. 栄養摂取の悪化による影響:
咀嚼能力が低下すると、食品の摂取が制限され、食品摂取の多様性の低下が認知機能の低下と関連していると報告されています。
2. 咀嚼運動による脳の活性化への影響:
咀嚼運動は脳の血流量を増加させ、脳のさまざまな部分を活性化させることが報告されています。咀嚼能力の低下は脳の活動性を低下させ、最終的に認知機能低下に影響を及ぼすと考えられています。特に、奥歯の喪失は著しく咀嚼能力を低下させると言われています。
つまり、お口の機能と認知症との関係性において、より多くの歯が維持され、より強い咬合力(噛む力)が維持されている方が、認知機能の低下を抑制できると言えます。歯を失った場合でも、適切に歯を回復し、咀嚼機能を回復させることで、認知機能の低下を予防できます。
また、歯の喪失は認知症のみでなく転倒、骨折や寝たきりのリスクが高まることも知られています。
1. 咀嚼機能の低下:歯を失うと、食物を十分に噛むことが難しくなり、栄養不足につながります。栄養不足は筋力低下や骨密度の低下を引き起こし、転倒骨折のリスクを高めます。
2.認知機能の低下:歯を失うことで栄養不足が生じ、認知機能の低下を引き起こす可能性があります。認知機能の低下は転倒の原因となります。
3.踏ん張りの効かない状態:歯を失うことで、踏ん張りが効かなくなり、転倒時のバランスを崩しやすくなります。
歯の喪失を予防するために、以下のポイントに気を付けましょう!
– 正しい歯みがきを心掛ける
– 歯科医院での定期的な検診や治療を受ける
– 健康的な食事を摂る
– 咀嚼機能を保つために、歯を大切にしましょう
歯の健康は全身の健康にも影響を与える重要な要素です。
定期的なメインテナンス治療と
適切なセルフケアで、生涯歯で困らない人生を送りましょう!
本記事作成者
豊中市 千里山田兄弟歯科
歯科衛生士 和田